意匠の国際出願の登録査定のタイミングについて(実務者向け)

ハーグ協定に基づく意匠の国際出願の外内のめちゃくちゃ細かい話です。

国際登録が以下のような複数の意匠を含んでいたものとします。

A
B(Aを本意匠とする関連意匠)
C(Aを本意匠とする関連意匠)
D(Aを本意匠とする関連意匠)
E(Aを本意匠とする関連意匠)

日本国内の審査で、Aは問題なく登録されましたが、B〜Dには以下の拒絶理由が通知されました。

B:Aに類似してないから関連意匠ではない
C: Aに類似してないから関連意匠ではない
D: Aに類似してないが、Eに類似している
E: Aに類似してないが、Dに類似している

補正で以下のように対応すればすべての拒絶理由は解消します。
B:Aの関連意匠であるという記載を削除
C: Aの関連意匠であるという記載を削除
D: Aの関連意匠であるという記載を削除
E: Aの関連意匠であるという記載を削除し、Dを本意匠とする関連意匠にする

しばらくして登録査定がまとめて送られてきたのですが、Eのみ入ってません。何か手違いがあったかと審査官に電話しましたが、ハーグ外内の場合は、本意匠の登録が確定して登録番号が付くまで、関連意匠の登録査定は出ないそうです。ハーグの場合、登録料は事前に払われているのですが、出願人による取下げがないことを確認しなければならないため、待つしかないとのことでした。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

意匠の国際出願における委任状について(実務者向け)

ハーグ協定に基づく意匠の国際出願の外内の細かい手続の話の続きです。

ハーグの場合、マドプロとは異なり、国内段階では意願201x-xxxx形式の出願番号が割り振られます。
国際登録番号と意願形式の出願番号の対応表は特許庁のサイトに載ってます。

委任状に書く出願番号は、国内の意願の形式でももちろん良いのですが、国際登録番号(DM/で始まる形式)でも問題ないことを特許庁に確認しました(委任状だけ先にもらっておきたい場合に便利です)。一出願複数意匠でひとつの国際登録番号が複数の国内出願に対応する場合でも国際登録番号だけ書いておけば良いそうです。

なお、マドプロもハーグでも言えることですが、委任状における出願人住所は必須の記載事項ではありません。以前、直前に国際登録に住所変更届があって委任状との食い違いが生じて出し直しになったことがあったので、国際出願関係の委任状には最初から住所欄を設けないようにしています。

カテゴリー: 意匠, 知財 | コメントする

意匠の国際出願における優先権証明書について(実務者向け)

久しぶりに投稿します。ハーグ協定に基づく意匠の国際出願の外内のお話しです。

マドプロの外内の場合、拒絶理由は受理官庁の代理人に届きますが、日本国特許庁とのやりとりは日本居住者でないとできませんので、そのタイミングで日本国内の代理人がを任命されて補正等の手続を行なうことになります。

ハーグの意匠でも基本的な流れは同じですが、パリ条約優先権主張がされている場合は注意が必要です。優先権証明書の現物を国際公表日から3カ月以内に特許庁に提出しないといけないからです。拒絶理由が来てからの対応では間に合いません。マドプロの場合は優先権指定してても証明書の提出は不要ですし、特許の場合は証明書の現物を扱うことはほとんどないので、同じようなつもりでいると大変なことになります。

なお、この3カ月の期間は絶対厳守で徒過すると優先権が無効になります。コピーで提出したり、添付物件なしで優先権証明書提出書だけ出しておいて、補正で現物を後出しすることも認められません(特許庁に確認済)。海外の代理人だとここを緩く考えているところがあるかもしれないので意匠の外内案件が来そうな海外事務所には先に周知徹底しておいた方がよいかもしれません。

カテゴリー: 意匠, 知財 | コメントする

【お知らせ】ブロックチェーン関連特許の無料セミナーを行ないます

まだまだ不確定要素が多いブロックチェーン技術ですが、このように不安定な時期は強力な特許を取得できるチャンスでもあると言えます。

ということで、7月7日(金)の15時より、にビットコイン/ブロックチェーン関連特許の無料セミナーを行ないます。場所は私が「従たる事務所」としているつむぎ国際特許事務所(@渋谷)です。

詳細とお申し込みはこちらから。

カテゴリー: IT, お知らせ, 知財, 特許 | コメントする

【お知らせ】6月8日につむぎ国際特許事務所のセミナー(無料)

私が「従たる事務所」としているつむぎ国際特許事務所が6月8日に無料セミナーを開催します。詳細アジェンダとお申し込みはこちらです。今回は私は話しません。

2017年6月8日(木)15時〜17時(受付開始:14時30分)
場所:東京国際フォーラム会議室【G502】

ハンドル式移動棚で業界トップレベルのシェアを誇る金剛株式会社様および特許庁からゲスト講演者をお招きしています。今回は最先端の技術動向等のお話しではなく、中堅ものづくり企業にとって真に価値がある知財戦略とはといった話になります。ご興味ある方は是非ご参加下さい。

カテゴリー: お知らせ, 知財 | コメントする